モダン仏壇とは、現代的な住居環境に合うように、インテリア性を重視したデザイン性の高いお仏壇です。
従来のお仏壇に使用されている紫檀、黒檀以外にも、ウォルナットやタモ、ホワイトオークなど多種多様な木材が使用されています。
置き場所を選ばないため、和室や洋室などお好みのシーンに合わせて選ばれるといいでしょう。
木の持つ美しい風合いを生かしたお仏壇です。
紫檀や黒檀など東南アジア原産の木材を使用したものから、欅や桑、屋久杉など日本の木材を使用したものまで様々です。
欄間や扉には鮮やかな彫り物が施されているものが多いですが、シンプルなデザインのものもございます。
唐木仏壇特有の重厚感と存在感は、仏間によく馴染みます。
モダン仏壇の中でも、タンスや棚の上など、限られたスペースを利用して置いていただけるコンパクトサイズのお仏壇です。
周りの家具やインテリアに調和する高いデザイン性はもちろん、大小さまざまな大きさの中からお選びいただけるのも魅力です。
仏壇は長くその家の家宝とされるものです。その為、唐木仏壇には輸入銘木や日本産出の銘木の中から下記の条件を備えた木材が多く使用されます。
黒檀と並んで、お仏壇の材料としては、最高級品の材木です。
硬い木質ですが、木肌は緻密なのが特徴で、「紫」というよりどちらかといえば「赤茶」色をしています。
正倉院の唐木細工の中では最も多く見られ、古くから珍重されています。
本黒檀、縞黒檀、青黒檀などがありますが、お仏壇の材料としては、縞黒檀が最も用いられています。黒地に美しい木目が浮き出た、お仏壇材料としては最高級の材木です。
極めて硬く、耐久性に優れ、虫や菌に侵されにくい上、乾燥性が良いという特徴もあります。
マメ科の広葉樹。タイ、ミャンマー、インドネシアなどの東南アジア原産。三大唐木の一つ。
木材の重くて硬いさまが、まるで「鉄の刀のようだ」と形容されたのが名前の由来です。硬く耐久性があり、また、柾目として使用する際に独自の美しい目が見られます。
黒柿の代用材であるシャム柿(ジリコテ)が使われます。ムラサキ科の広葉樹であり、中南米に生育しますが、木はあまり大きくならず産出量は多くありません。
木質は重厚で、磨くと美しい光沢が出るという特長があります。
モクセイ科の広葉樹で日本の本州・北海道で産出されます。重厚で鞭製に富んでおり、辺心材の境目は明瞭で縮み目などの美しい木目が表れることがあります。
スギ科スギ属の常緑針葉樹。屋久島に自生しているもののうち、樹齢1000年以上の杉を指します。木目が詰まっており、樹脂分が多いため腐りにくいのが特徴です。
お仏壇に使われる中でもっとも香り高い材といえます。
ニレ科ケヤキ属の落葉広葉樹。国産広葉樹の中で第一の良材として古くから様々な用途に用いられ、特に寺社建築に重用されてきました。
木目も明瞭で美しく、耐湿・耐久性に優れています。
マメ科イヌエンジュ属の落葉広葉樹。中国原産ですが日本でも産出されます。
彫刻・細工もののほか、床柱や框(かまち)の建築材料として使用されてきました。
銘木を用いるのが特徴の唐木仏壇ですが、すべて無垢材でつくられることは稀であり、
基本的に芯となる木材の表面に厚さ5mm~7mm程度の銘木の板を貼り合わせる形でつくられます。この貼り合わせる加工を『練り』といい、芯材に対して練りの面が多くなるほど唐木仏壇の質は高くなるといえます。
また、上記の練りの他、着色したもの、芯材に木目を印刷したもの、木目のシートを貼りつけたもの、突き板と呼ばれる、天然材をごく薄くスライスしたものを貼り付けたものなどがあります。
芯材を用いずすべて唐木でつくる方法。主に小型の仏具に用いられ、仏壇に使われることは稀。
芯材に木目を印刷したシートやフィルムを貼り付けたもの
芯材に対して一方向のみに唐木を貼り合わせたもの
芯材に対して二方向に唐木を貼り合わせたもの
芯材に対して三方向に唐木を貼り合わせたもの
芯材に対して四方向に唐木を貼り合わせたもの。
最高級の仕上げ。